FDA食品施設登録情報更新についてのよくある質問と答え

アメリカへ食品を輸出している企業にとって、FDA(米国食品医薬品局)の食品施設登録情報の管理は重要なタスクの一つです。食品施設の登録は偶数年ごとに更新する必要があり、2026年は更新対象年に当たります。本記事では、FDA食品施設登録情報の更新について、よくある質問と答えをまとめました。

質問1 FDA食品施設登録情報更新とは何ですか?

FDA食品施設登録情報更新(Food Facility Registration Renewal, FFR)とは、FDAのデータベースに登録された米国向けに食品を製造・加工・包装・保管する施設の登録情報を確認し、必要に応じて修正したうえで、登録を更新する手続きです。この制度は、食品事故やバイオテロなどが発生した際に、FDAが関連施設を迅速に特定し、被害の拡大防止につなげることを目的としています。

今年2026年は、対象施設が登録更新を行わなければならない年です。

質問2 どの施設がFDA食品施設登録情報更新の対象になりますか?

米国で人または動物が消費する食品・飲料・サプリメント・ペットフードを製造・加工・包装・保管する国内外の施設のうち、FDAへの登録義務がある施設が対象です。日本から米国へ食品を輸出する場合、日本国内の食品工場なども対象となります。

「製造・加工施設」とは米国へ輸出・流通する食品を作ったり加工したりする工場のこと、「包装・梱包施設」とは米国向け食品のパッケージングや梱包を行う施設のこと、「保管施設」とは米国で消費・流通する食品を保管する倉庫のことです。

ただし、すべての食品関連事業者が対象になるわけではありません。例えば、一般的な小売店や飲食店、農場などは、原則として一定の条件のもとで登録義務が免除されます。また、輸出入の仲介業者やブローカーは、施設登録の対象ではありません。

質問3 どのようにFDA食品施設登録情報を更新するのですか?

原則として、FDA Industry Systems(FIS)のアカウントからオンラインで手続きを行います。登録情報を確認し、施設の所在地、連絡先、米国代理人(U.S. Agent)などに変更があれば、必要な情報を修正して登録更新を完了します。

米国外の施設は、米国に居住または事業拠点を持つ米国代理人を指定する必要があります。代理人の情報に変更がないかどうかも確認しましょう。

手続きには施設識別番号(UFI)が必要で、D-U-N-S番号がUFIとして認められています。FDAへの登録・更新自体に手数料はかからず、第三者の代行業者を利用することも必須ではありません。

アメリカの日系スーパーの店頭に並ぶ日本産食品

質問4 いつまでに情報を確認・登録しなければならないですか?

2026年の登録更新期間は、2026年10月1日から12月31日までです。対象施設は、12月31日午後11時59分(米国東部時間)までに登録更新を完了する必要があります。

登録情報に変更がない場合でも、更新手続きは必要です。また、更新期間前に登録情報を修正していた場合も、更新期間中に改めて登録更新を行わなければなりません。年末はアクセスや手続きが集中する可能性があるため、期限直前まで待たず、早めに対応することをおすすめします。

質問5 FDA食品施設登録情報更新をしないとどうなりますか?

期限までに登録更新を完了しなかった場合、施設の登録は失効し、FDAのデータベースおよび登録アカウントから削除されます。FDAは、登録が失効した施設を登録義務を満たしていない施設として扱います。その結果、米国への食品輸出が出来なくなる可能性があります。登録義務違反は米国連邦法上の禁止行為にも該当するため、米国への輸出を継続する企業は十分な注意が必要です。

FDAへの登録は一度行えば終わりではありません。2026年の更新対象となる企業は、登録情報を確認し、期限内に更新手続きを完了させましょう。

なお、ジェイシーズではFDA食品施設登録情報更新および新規登録手続きをお客様に代わって代行するサービスを提供しています。また、登録に必要な米国エージェントの斡旋なども併せて行っています。FDA食品施設登録情報更新や新規登録手続きに関してアシストが必要な方はお気軽にご相談下さい。

執筆者

前田 健二(まえだ・けんじ)

上席執行役員
シニアマーケティングコンサルタント(北米統括)

大学卒業と同時に渡米し、ロサンゼルスで外食ビジネスを立ち上げる。帰国後は複数のベンチャー企業のスタートアップ、経営に携わり、2001年に経営コンサルタントとして独立。事業再生、新規事業立上げ、アメリカ市場開拓などを中心に指導を行っている。アメリカ在住通算七年で、現在も現地の最新情報を取得し、各種メディアなどで発信している。米国でベストセラーとなった名著『インバウンドマーケティング』(すばる舎リンケージ)の翻訳者。明治学院大学経済学部経営学科博士課程修了、経営学修士。

連絡先:k-maeda@j-seeds.jp

当社は、海外事業展開をサポートするプロフェッショナルチームです。
お気軽にお問い合わせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!